はくばSPF豚農場だより 第2号

第2号  発行日 平成20年 4月21日
発行者  全農長野県本部  本部長 竹内 守雄
      大北農協協同組合 組合長 西山 隆芳
北安曇郡白馬村大字北城15917-12  TEL 72-2716
http://www.hakubanobuta.com/




春たけなわの今日この頃、皆様におかれましては農作業などにお忙しい毎日をお過ごしのことと存じます。

さて、中国製冷凍ギョーザ食中毒事件をきっかけに、食の安心・安全が国民あげての大問題となりました。食のグローバル化が進む一方で、国民は国産農産物の供給拡大を強く期待しています。

ほんの数十年前、私たちが暮らしてきた社会の『ムラ』の中では、つくる人も食べる人も極めて近い存在でした。顔が見えている関係の中では、「食」の安心・安全は当たり前の話です。『自分のつくったものは、子供も孫も食べる』。この言葉に勝るものはありません。

JAグループとしても、産地と生産者の顔が見える、安心・安全な農畜産物の供給を通じて、国内自給率の向上に寄与できるよう、一層の努力を重ねて参ります。


 

1.脱臭資材酵素「バイオ酵素K」の使用を開始しました

いまだに臭気が残るという環境ウォッチャーや住民の皆さんの声にお応えできるよう、豚の腸内の健康維持効果があるとされる資材「バイオ酵素K」の使用を3月から始めました。

この資材は南信地区のSPF豚農場でも使われており、臭気軽減効果も期待されます。当農場では豚の飲料水はじめ農場内で使用する水に「バイオ酵素K」を添加しています。



2.炭脱臭装置を増設します

炭脱臭装置を昨年6月から設置し、臭気の軽減を進めていますが、今年はさらに炭脱臭装置を5月末までに増設して、一層の臭気軽減を進めてまいります。
具体的な設置個所を、下の【参考資料】に掲載しました。


バイオ酵素Kの概要


3.今年も6月から9月にかけて臭気調査を行います

昨年に引き続き、県・村主体で6月〜9月にかけて臭気調査を行い、臭気軽減対策の効果を検証してまいります。
第1回調査は6月17日(火)を予定しております。住民の皆様のご参加も承っておりますので、ご希望の方はご連絡をお願い致します。

 

4.環境ウォッチャーの巡回活動

環境ウォッチャーの活動を今年度も継続し、住民の皆様からの情報を把握しながら、臭気軽減対策に取り組んでまいります。お気づきの点がありましたらご連絡いただければ幸いです。

  • 環境ウォッチャー 白馬村 上川幹夫さん
  • 環境ウォッチャー 小谷村 横沢かつ子さん

 



【参考資料】

■平成18・19・20年度はくばSPF農場の環境対策内容

※画像をクリックすると、大きな画面でご覧いただけます

 

 

 

■水質試験結果

事業者として、水質汚濁防止法に基づく排水基準を遵守するために、定期的に水質検査を実施しています。
○採取日:平成20年3月27日
○試料名:豚舎排水
○測定者:株式会社環境技術センター

水質試験結果

 

■ご意見承り専用電話を設置しました

地域の皆様の農場に対するご意見に迅速にお応えするため、専用電話を設置しました。
今までは固定電話で対応していたため、なかなか担当者に繋がらなかったというご批判がありましたので、専用の携帯電話で迅速な対応ができるよう改善いたしました。

ご意見承り専用電話番号