厳寒の候ではございますが、皆様におかれましは、ご健勝のこととお喜び申し上げます。 また、平素より「はくばSPF豚農場」につきまして、格別なご理解とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。
昨年11月20日 (金)午後6時から白馬村役場会議室において「はくばSPF豚畜産環境対策協議会」が開催されました。
昨年は、臭気の濃度が高く、広範囲に及んだことから、協議会では事業者への厳しいご指摘がされ、 全農とJA大北の誠意ある対応が求められました。
事業者としましては、協議会でお示しした対策(後記)を確実に実施するとともに、 事業者としての役割を全農・JA大北全体の問題としてとらえ、一丸となって取り組んで参りますので引き続きご理解を賜りますようお願い申し上げます。
協議会でお示しし、ご了承をいただいた環境対策は次のとおりです。
優良堆肥の供給を軸とした、地域の農業生産振興に支援する農場の基本的考え方を通じ、地域の発展に寄与するとともに、
行政・関係団体及び住民の方々からの適切なご指導を頂きながら、事業者として環境対策・臭気対策に万全を期して参ります。
こうした環境対策に対して、委員の皆様から次のとおり貴重なご意見を頂戴しました。
これらのご意見を踏まえ、一層の臭気軽減対策に努めてまいります。
協議会において委員の皆様から
「環境ウォッチャーと地元住民とのコミュニケーションがとれていないのではないか。」
「臭気状況を通報してもすぐに対策がとられない。」
などのご意見をいただきました。
こうした意見に対して、この度、環境ウォッチャーの任務や皆様とのコミュニケーション・苦情対応等について再確認をいたしました。
特に環境ウォッチャー会議の重要性に鑑み、JA理事者や農場関係者の出席による情報交換と苦情対応の公表などを実施してまいります。再確認した事項は次のとおりです。
環境ウォッチャーは、はくばSPF豚畜産環境対策協議会の住民代表委員及び地域住民の住居等を定期的に巡回し、 次に掲げる事項について原則として住民代表委員を通じて情報提供及び情報収集を行う。
環境ウォッチャー会議の重要性を確認し、次に掲げる事項について情報提供及び情報収集を行う。
環境ウォッチャーは、地域住民から臭気の苦情があったときは、事業者による苦情対応が円滑に行われるよう、次に掲げる事項を行う。
この場合、事業者とともに対応することを原則とするが、状況に応じて事業者との連絡調整のもと環境ウォッチャーが事業者に代わり対応する。
協議会では、委員の皆様から
「誠心誠意の対応」
「住民の気持ちに対する配慮不足」
などのご指摘を頂きました。
事業者としましては、ご意見を受け止め、特に次の点について再確認いたしました。
協議会において、21年度の臭気調査結果が報告されました。
21年度の臭気は20年度に比べ強かったことや、朝方に臭気がかなりすること、農場の風下の地域が臭い、特に微風、無風状態のときが強い臭いがすることなどが報告されました。
また21年度実施した機械測定による特定悪臭物質の報告がされ、人の臭覚との比較も報告されました。
その他、畜産環境整備機構の専門家による臭気調査により、豚舎下部(スノコ下)の清掃が重要であると指摘され、事業者の22年度の対策に盛り込まれました。
これらの報告に対して、委員の皆様から
「臭気調査地点の追加の検討」
「風向風速天候等詳細なデータにより臭気が出る状況がわかってきたので、今後に向けて臭気調査について検討の余地がある」
「火曜の出荷時間が臭う」
「一部地域の臭気改善を、臭気対策によるものと考えるのはデータの読み違えではないか。」
などのご意見をいただきました。
こうした意見について、協議会の臭気対策プロジェクトチーム等でさらに検討し、来期の調査に活かしていくこととなりました。
尚、21年度最終の調査結果(平成21年10月29日)は「SPF豚農場周辺地区における臭気調査結果」(ファイルタイプ:PDF/Adobe Acrobat 484KB)をご参照ください。
PDFファイルを見るためには Adobe Reader が必要です。お持ちでない方はこちらから入手してください。
[無料ダウンロードはこちら]