「SPF」とはSpecific-Pathogen-Free(スペシフィックパソージェンフリー)の頭文字をとった略字で「特定病原体不在」という意味です。
→「SPF豚」とは豚の健康に悪影響を与える指定された特定の病気が存在しない豚のことをいいます。
→「SPF豚」は、日本SPF豚協会が定めた基準に基づいて育てられていて、徹底した飼育コントロールのもとで、丹精込めて育てあげた安心、安全の豚肉です。

*「SPF豚」は、帝王切開で誕生した、無菌状態の子豚を種豚として繁殖します。

「日本SPF豚協会」が規制対象にしている5つの病気

萎縮性鼻炎  鼻や上顎の骨の萎縮を起こし、発育遅延に繋がる。
豚赤痢   粘血下痢便が特徴の急性または慢性の豚の下痢。
オーエスキー病    妊娠豚では死産・流産、哺乳豚では嘔吐・下痢・けいれん等の症状を起こし、死亡するものも多い。
トキソプラズマ感染症  人畜共通伝染病の一種で、ヒトが妊娠した状態で初感染すると、流産などを引き起こす。
マイコプラズマ肺炎  呼吸器に症状が出る。乾性の咳など。細菌およびウィルスの二次感染を引き起こしやすい。
昭和50年代後半になるとSPF豚の有利性が徐々に理解されるようになり、SPF豚農場の数も増加し始めました。これにともない、自称SPF豚や無菌豚などの表示が豚肉販売店に目立つようになり、消費者の正しい理解を損なう恐れがでてきました。そこで、日本SPF豚協会は、「SPF豚農場認定制度」を創設することによって、SPF養豚の正しい理解と普及をめざすことにしたのです。SPF豚農場認定制度は平成5年に発足し、現在に至っています。(日本SPF豚協会ホームページより