北アルプスの恵まれた自然の中、県内養豚事業の活性化と地域の農業振興、さらに循環型農業システムの確立を目指し、JA全農長野とJA大北が一体となって施設運営をしているのが『はくばアルプス農場』です。

白馬山麓を流れる清流、姫川に面したはくばアルプス農場は、徹底した防疫管理のSPF豚生産システム、農業と密接に繋がった循環型システムなどの農業技術の高さに加え、ミネラルが豊富な北アルプスの湧き水を豚の飲み水に使うなど、自然に恵まれた、まさに理想的な農場となっています。

「はくばの豚」のふるさと

『大北だいほく』

JA大北の『大北だいほく』の名前は大町・北安曇郡を合わせて『大北』と呼んでいます。西側には北アルプスを有し、日本海に流れる姫川・犀川に注ぐ高瀬川が流れています。大北の最高点の槍ヶ岳が,179m、
最低点は新潟県堺の姫川岸で170mでその標高差は3,009mという変化に富んだ地形です。

『大北』はまさに自然の宝庫であり、小谷村の栂池自然園をはじめ八方尾根自然研究路、姫川源流、親海湿原など貴重な草花やヒメギフチョウなどの生息をじっくりと観察できます。

アルプスの澄んだ空気と、雪解け水がつくる豊かな自然に恵まれた『大北』は、はくばアルプスポークの美しいふるさとなんです。

 白馬を流れる清流・姫川 ————————-
姫川は、白馬連峰の源流からなる清流。フォッサマグナに接するこの川は、珍しい鉱物が存在し、中でも国内では本州唯一のヒスイを生む川として知られています。
姫川源流は、湧き出た水が河川となって流れ出す様子を目の当たりにできる珍しい場所です。
ザゼン草やカタクリの群落があり、4月上旬から4月下旬までが見ごろで、毎年4月中旬にはカタクリ祭りが開かれています。

 歴史と文化の塩の道 ———————————

戦国時代、上杉謙信が敵である武田信玄に塩を送ったとされる義塩の美談で有名な「塩の道」で知られる「千国(ちくに)街道」は、松本-糸魚川およそ間120キロを結ぶ街道。
古代から多くの人が行き交いサケやヒスイ、麻などが運ばれました。また、越後からは塩、アイモノと呼ばれた干魚や鮮魚などの海産物がもたらされました。こうした荷物は、馬で運ぶのが中心でしたが、小谷地方では、牛で運んでいたそうです。山岳地帯のため急な坂が多く馬よりも牛の方が勇猛で力があったからだそうです。

伝説の地 安曇野のルーツは、海人だったってホント?————–

北アルプスのふもと、ここの先祖は実は、海人であるという説があります。
古代、この地にやってきた「安曇族」。「安曇・あづみ」は、もともと九州の筑前の「阿曇族」がはじまりで穂高見命(ほたかのみこと)を祀る海の民であったそうです。
あるとき、九州で大和朝廷に対する反乱が起こり朝廷t争う側の「安曇族」は、朝鮮との貿易にヒスイを扱っていたことで縁があった様です。そこから、姫川をのぼり漁の網や衣服の材料となる麻の生産地を求めてこの「大北の地」にやってきたのではと考えられています。
安曇野という地名が残るのも、その名残で、穂高神社に祀られているのは「穂高見命」です。
その祖神は、「海神・綿津見(わたつみ)」という海の神様。穂高神社では、今も巨大な船の形をした山車を引き回す「御船祭」が開催されています。安曇の人々に海の民の血が受け継がれていることを物語っています。
様々な説がありますのでホントのところはわかりませんが、そんな古代ロマンあふれる土地柄なのです。